小説公募賞のご紹介 ~松本清張賞~







一般的に小説公募と言えば、主に新人発掘のために行われているものだが、
中にはプロ・アマ両方OKの公募も存在する。


その中の1つが、毎年11月〆切の、『松本清張賞』だ。


プロとアマが同時に公募に応募するわけだが、
プロだからといって、有利になることはまずない。


逆にハードルが上がることの方が多いのである。


初期は短編を募集していたが、
第6回からは長編小説を募集している。


また、広義の推理小説か、歴史・時代小説が対象だったが、
現在では、ジャンルを問わず良質の、
長編エンターテインメント小説となっている。


主な受賞者には、



・横山秀夫
・山本兼一
・葉室燐



など、その後、飛躍を果たした作家も多数存在する。


『松本清張賞』というタイトルから、
社会派サスペンスが受賞していると思われがちだが、
初期は歴史・時代小説の受賞が多かった。


また、ある程度年配の受賞者が多かったが、
近年は、若い書き手を積極的に輩出しようという意向があるのか、
一番新しい第22回受賞作、『ウインドノーツ』の作者額賀澪は、
弱冠24歳の女性である。


松本清張賞という名称こそ付いているものの、実際は、
それほど関係ないが、高レベルの作品が集まることで名を知られた公募である。


現代は、価値観の多様化もあって、かつての松本清張の様な、
社会に対する影響力を作家が発揮することは、かなり難しくなっている。


「本を読まなくなった人が増えた」と言われて久しいが、
電子書籍の普及もあり、廃刊になった昔の作品なども、
比較的安価に手に入れることができるようになった。


テレビ各局も、年に一度は松本清張の作品を映像化し、
今なお根強い人気を誇っている。


「平成の松本清張」と言われる様な作家の出現に、期待したい。






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